校長室(H30)

校長室(H30)

晴れやかに卒業式が行われました

 3月に入り,どこの学校でも卒業式が真っ盛りに行われておりますが,本校でも高等部と小・中学部で別々に卒業式が盛大に執り行われました。知的障害特別支援学校の高等部は,大学進学する生徒はほとんどいません。若干名が職業訓練校に進学することはありますが,ほとんどの生徒が一般就労または福祉的就労等に就きます。そのようなわけで高等部の卒業式は,社会に巣立つ節目の行事となります。一人一人によって働き方に違いはありますが,働いた見返りとしての報酬をいただくという就労生活に向かって歩み出す生徒たちに,私も式辞で最大限のエールを送りました。次のステージで輝く星になって頑張ってもらいたいと思います。頑張れ卒業生!

大好きな給食に感謝

 だいぶ過ぎてしまいましたが,先月(1月)に給食週間がありました。給食週間とは,正式には「全国学校給食週間」といい,学校給食の意義や役割について児童生徒や教職員、保護者などの理解と関心を深めるための週間のことです。以前にも少し書きましたが,本校でも掲示板を使って給食の歴史を紹介したり,子どもたちからリクエストを募った献立を立てたり,世界のメニューを取り入れたりした企画が給食週間に行われました。その中で,子どもたちは普段の給食に感謝を込めて,栄養教諭や調理員にメッセージカードを作って掲示しました。その一つ一つから,子どもたちの給食大好きという気持ちが伝わってきます。「食」は“人を良くする”と書きますから,大好きな給食をたくさん食べて,元気に日々を過ごしてほしいものです。

冬を楽しもう

 先週,仙台にもまとまった雪が降りました。今年は暖冬傾向で道路を覆うような積雪はなく,雪かきの労からは解放されていますが,子どもたちにとっては大好きな雪遊びができないでいました。

 写真は小学部棟にある大きな斜面で,幅30メートル,長さ10メートルほどはあるだろうと思われます。ここでそり滑りが行われるのです。スキー場にあるそり滑り場に比べても遜色ないと思います。知的障害のある小学部の子どもたちは,様々な点での経験値が低いので,体験的な活動が多くの学習内容として展開されます。そり滑りもその一つで,遊びを通して斜面を滑る際のスピード感や恐怖,雪の冷たさや滑る感覚などを学んでいます。

サクラ咲く

 先日,来年度高等部入学選考の結果発表がありました。本校入学を希望した55名の生徒が無事合格しました。掲示板に貼られた紙に自分の番号を見つけて飛び上がる子,ガッツポーズをする子,お母さんと抱き合う子,涙を流して歓ぶ子など,この日までの緊張感を一気に解き放つ姿がありました。その様子に彼らの純粋な心根が伝わってきて私自身の目頭がちょっぴり熱くなってしまいました。また,本校職員による“胴上げ”サービスも有り,合格発表の場を盛り上げることに一役買っていました。4月には期待に胸膨らませて登校してくる彼らをしっかりと育てていかなければと気を引き締め直した一日でもありました。合格おめでとう。

 

お正月気分を満喫

 以前は学校行事の節目は,1学期,2学期,3学期という3学期制がほとんどでしたが,今は10月を区切りとした前期と後期の2学期制を取り入れている学校が多く見られます。本校も2学期制となっていて,3学期制であれば夏休み前後や冬休み前後にある終業式と始業式が学校集会等になっています。ですから子どもたちに話す冒頭の言葉も「1学期に頑張ったこと」とか「2学期に向けて頑張ること」といった慣用句的なものが使えない,ちょっとした窮屈さがあります。
 前振りが長くなりましたが,学校は冬休みが終わって授業が再開されているのですが(ここの書き出しも,3学期制であれば「3学期が始まり」となりますよね),いろいろお正月気分を満喫する活動がありました。学校の活動としてメジャーなものは「書初め」ですが,これはどの学級でも行われていて,今は教室や校舎の壁に個性あふれる書が飾られていますが,そんな中で面白い活動があったので紹介します。まずは,福笑いです。良くお正月番組の中で行われていたりしますが,家庭でほとんど行われることはないので,ルール説明をしてから始めることになりますが,大いに盛り上がる活動です。また,このような活動は知的障害のある子どもたちにとっては,ボディーイメージを養う上で有効でもあります。次は茶道体験です。茶道を嗜む教員の指導で厳粛な雰囲気の中で抹茶をいただく所作を体験しました。日本の文化に触れる素晴らしい活動だと思います。最後は新年会です。お正月気分満載の飾り付けで歌ったり踊ったりして新年を迎えたことを楽しんでいました。経験の幅が小さい障害児にとってはどれも貴重な体験となったと思います。

明けましておめでとうございます

 2019年を迎え,今年は現天皇陛下が退位し,新天皇陛下の元で新元号として新しい時代がスタートする我が国にとっては大きな節目となる年になります。来年には東京オリンピックも控えており,日本国中が大いに盛り上がるのではないかと期待しています。
 新年最初に取り上げたのは給食です。写真は今年初めての給食で,ごはん,雑煮風ひきな汁,さばのみそ煮,五目豆,新年お祝いだいだいムースのメニューとなっています。(※写真上部は重度重複の児童生徒が食する特別食(ペースト状に再調理されたもの。)もうお正月は終わりましたが,季節感を味わってほしいという栄養教諭の願いが込められています。また,今月は学校給食週間があり,献立には各学部の児童生徒から出されたリクエストに応える企画も予定されています。寒くなるこれからの季節,しっかり栄養をとって元気に過ごしてもらいたいと思います。

年の瀬

 今年も残すところわずかとなり,学校では冬休み前の学部集会が行われています。

 本校では2期制をとっているので,“2学期の学習のまとめ”という形での発表はありませんが,夏休みから冬休みまでの学習の中で頑張ったことを,代表となった子どもたちはみんなの前で堂々と発表してくれています。緊張して始まる前には落ち着かない様子ですが,発表し終わったときの晴れ晴れとした顔から達成感が感じられて,とてもすてきでした。このような経験の積み重ねを通して,自己有用感や自己肯定感が育まれていくのだと思います。

 写真は以前にも紹介した本校の庭にある埴輪たちです。今月はサンタの衣装に身を包み,季節感を子どもたちに伝えてくれています。多くの行事が目白押しだった2学期(?)を終了して,クリスマスやお正月の待つ冬休みを迎えます。埴輪サンタはこんな学校の年の瀬を静かに見守ってくれているようです。

 

作業製品発表会

 先月の11/22に高等部の作業学習で作った製品の発表会及び販売会が行われました。本校には大きく分けると単一障害の生徒が取り組む6つの作業種と重複障害の生徒が取り組む1つの作業種の計7つの作業種があります。それぞれは工房あぐり(農耕班),工房からんころん(手芸),工房てらこった(陶芸),工房ぱぴえ(紙工),工房ぴっころ(製菓),工房ぴのきお(木工)とすぴか(紙工)(※重複障害生徒の作業班)とユニークに命名されています。それぞれの作業種は生徒の能力に応じてさらに二つに分けられており,生徒の持っている力が最大限に発揮されるような工夫や補助具によって,素晴らしい製品が作られています。このようにしてできあがった製品の発表と販売は,高等部の一大行事として体育館を会場に催されているのが,表題にある「作業製品発表会」です。当日の会場には,それはクオリティーの高い製品ばかりが並んでおり,保護者が開場時間前から入り口に長蛇の列で並ぶほどです。
 このようにお客様に買っていいただける物を作る経験は,丁寧・緻密な仕事の仕方,集中力の養成,人とのコミュニケーションを養う,自己肯定感の醸成など,社会で暮らすための力を養う意味でとても有意義な学習だと考えています。

芸術の秋

 写真にあるプログラムは,本校PTA主催の秋祭りのステージ発表の看板です。地域の方々の和太鼓や近隣短大のよさこい,様々な市民団体の方々の演奏など,とてもアットホーム的なステージ発表となっています。

 このステージ発表以外にも多くの障害者施設の方に出展していただき,パンや総菜,小物の販売があり,軽食を提供してくれる施設もあります。また,PTA有志の方による焼きそばもあり,とても盛り上がる催し物となっています。

 PTA主催の行事ですが,保護者の方が主体となって計画から実行まで進めています。我々も当日(土曜日)は手伝いをしますが,保護者の方々の本校地域の方にPRしようとするこの秋祭りに,本当に感謝しています。今年度初めて参加した私は,うれしさのあまり出展してくださった施設の製品や食材をたくさん買いすぎて,財布がすかすかになってしまいました。それくらい,パワーのある秋祭りだったと言うことでしょうね。来年も楽しみです。 

運動の秋

 このポスターは,高等部のマラソン大会のお知らせです。知的障害教育の特別支援学校は,高等部卒業後の社会(職業)生活をしっかりと送ることができる力として“体力”を重要と考えています。長い年月を働き続ける体力,欠勤することのない体力,そして,一日を集中して働く体力があることで豊かな生活を送ることが可能になると思います。そこで,中学部や高等部では朝の時間を利用して校庭を走る体力作りを行っています。その成果の一環として行われているのが,冒頭で紹介したマラソン大会です。それぞれの体力に合わせた距離と時間を設定し,決して順位を競うものではありません。自分の目標に向かって走りきることが大切です。このポスターは第2回マラソン大会の案内ですので,前回(春)に第1回が開催されています。その時より距離であったり時間であったりが上回っていれば大変素晴らしいことですが,その時よりも劣っていたとしてもやりきることが大切で,その達成感がこれからのいろいろな取り組みに生かされると考えます。

 知的障害教育の特別支援学校では,このように様々な学習活動が行われていて,将来の社会生活に必要とされる力の育成に努めています。

 

芸術鑑賞会

 前回は訪問の児童生徒に対する音楽鑑賞会を紹介しましたが,今回は小学部の芸術鑑賞会を紹介します。秋は“食欲の秋”,“芸術の秋”,“読書の秋”など様々な秋を堪能できますが,学校の教育活動ではそれを利用した行事や活動がたくさん組まれています。この芸術鑑賞会もその一つで楽器遊びや歌遊びを通して,音楽の楽しさを思う存分に楽しみました。今回出演していただいたのは,仙台を中心に活動されているあそびうたユニット「あきらちゃんとタンバリンくん」でした。中心メンバーのあきらちゃんは,教員を目指していたということで,間の取り方や子どもへの働き掛け,一緒にいる先生方の動かし方が絶妙で,その場にいると自然に引き込まれていく素晴らしいコンサートでした。小学部段階の子どもたちにとって目で見て耳で聞いて,そして肌で感じるなど五感すべてで音を楽しむ音楽こそが,健やかな成長に欠かせないと考えます。写真の手前には満面の笑顔や元気に体を動かす子どもたちがいるのですが,プライバシー保護で載せることができないのが残念です。毎年行っている行事ですので,乞う御期待ください。

素晴らしかった音楽鑑賞会

 以前のこのコーナー中で,医療型障害児入所施設に入所している生徒(訪問生)の運動会を取り上げましたが,今回は同じ訪問生でも在宅児童生徒の学校行事である音楽鑑賞会を紹介します。在宅訪問生とは,医療的ケアを必要とする児童生徒の中でも,その状況が頻繁であったり,学校の看護師ではケアできない医療行為が制限されていたりして登校ができない児童生徒を指します。そんな子どもたちも教師が自宅を訪問し,週3回2時間程度の学習を行い,月に数回はスクーリングで学校に登校もします。そして,写真にあるような音楽鑑賞会が学校行事として企画され,すてきなピアノ演奏や歌唱に触れて,すてきな時間を過ごしています。当日も地域の方々に音楽の演奏を提供してくださる方の協力で音楽鑑賞会が行われました。体力的に1時間が限界な中,盛りだくさんの内容で演奏や歌唱が行われましたが,児童生徒は素晴らしい音色や歌声にゆったりした時間を過ごし,とても穏やかな表情をしていたのが印象的でした。このような取り組みも子どもたちの生きる力になっているのです。

まだまだ,水泳シーズンです

 写真の建物はなんだかわかりますか。これは,プール棟です。本校のプールは全天候型屋内プールになっており、天候に左右されずに水泳指導ができるようになっています。子どもは水遊びが大好きですが,障害のある子どもたちにとっては、暑さの中での不快感を上手にコントロールする力が弱いために,イライラ感を募らせたり,時にはパニックになってしまったりします。今年のような猛暑の夏は,クーラーのない学校で授業に参加する子どもたちにとっては,大変つらいものだったと思います。そんな中での水泳指導は,子どもたちのとっての憩いの活動となっています。ですので,天候によってプールには入れないことがないよう屋根のついた全天候型の建物になっています。6月下旬から始まった水泳指導は9月いっぱいで終わりになりますが,台風21号が通り過ぎた翌日からは湿度の高い蒸し暑い残暑が続いているので,連日水泳指導が行われ,子どもたちの楽しそうな声が聞こえています。

猛暑の中、学校再開

 

 今年の夏は、全国各地で最高気温が40度を超すなど、猛暑の夏となっています。それに加えて西日本では豪雨による災害があり、例年言われている異常気象が顕著になっているように感じます。そんな中、本校も夏休みが明けて、夏休みの思い出をたくさん持った子供たちが元気に登校してきました。例年であればお盆を過ぎた東北地方は暑さも和らぎ、朝晩は肌寒さを感じたりもするのですが、今年はそんな感じが全然しません。先生方にも熱中症など暑さ対策を十分した中での活動をお願いしたところです。国では公立小中学校すべてにエアコンを設置することを決めたようですので、来年度はエアコンのある環境で授業ができることを期待したいと思いながら、残りの夏の残暑を無事過ごせるよう、子供たちの体調観察や管理を徹底していきたいと思います。

働く力を育てる

 特別支援学校には作業班がある話をしましたが,それは社会自立を目指すことが知的障害児には必要不可欠だからです。なぜならば,彼らのほとんどは高等部を卒業したら18歳で社会に出て働かなければならないからです。ごく希に高等教育機関(大学等)に進む生徒はいますが,企業や福祉施設で働くことが彼らの進路になっています。そのために,学校では様々な教育活動を通して,働く力の育成を目指しているのです。その一つが作業学習です。作業種には農園芸,木工,陶芸,縫製,調理,紙工,清掃など,さまざまありますが,目的の一番目は働く態度と集中力です。スキルの習得は向上するにこしたことはありませんが,職業訓練学校ではないのでそれを第一の目標とはしていません。決められたルールの中できちんとそれを理解して行動できるか,集中と持続力を持って一定時間作業に取り組めるか,そして,報告や相談(質問)が的確にできるかなどを毎日の活動を通して学んでいきます。こうした3年間の積み重ねによって,社会人としての態度が身に付いていきます。特別支援学校の就労率が常に高い(希望する生徒のほぼ全員が一般就労する)こうした学習を通して働く力を育成しているからなのだと思っています。

野菜がいっぱい

 写真は本校の高等部作業班(通称あぐり)と中・高等部A課程(重度重複生徒)の畑です。知的障害特別支援学校高等部の教育課程は,社会自立を目指す観点から働く力を育てるための作業学習が主な学習になっています。他にも木工や粘土,調理や縫製,革細工や紙すきなど,その学校で生徒の実態に応じて先生方の特技を生かした様々な作業種を用意しています。その中でも農作業は,生徒の実態差が大きくても対応できる作業工程がたくさん作りことができ,野菜の生長を間近に体験しながら日々の手入れに取り組むことができるため,多くの学校にある作業主となっています。本校では,すでにタマネギやニンニク,じゃがいもの収穫が終わり,今は,キュウリやなす,トマトなどの収穫が行われている最中です。他にも,サツマイモに枝豆,長ネギ等々があり,暑い中でも頑張って農作業に取り組んでいる生徒たちです。ただ,学校には夏休みがあり,その期間は生徒による手入れができないというネックがこの農作業にはあるので,その期間は先生方が交代で手入れをして立派な野菜を作っているのです。収穫した野菜で夏野菜カレーなどを作って食べる学習も行われていて,学習の幅が広いのも農作業班の特長です。

 

スクールバスで元気に登校

 本校は,12台のスクールバスが仙台市内の青葉区や泉区などを走り,小・中学部の児童生徒(高等部の生徒の一部も含まれます)の通学の足となっています。写真は下校を待つスクールバスですが,6台しか写っていません。あとの6台は小学部校舎に配車されているのです。それは,一度に12台が本校舎で待機するスペースがなく,また,小学部と中・高等部の校舎が離れていることから効率的かつ安全に児童生徒の乗降をさせるために,バスは半分ずつそれぞれの校舎で待機しています。
 通学に要する時間は多い子どもで約1時間乗車しており,バスの中ですっかり寝てしまって,到着時にぐずりながら降りてくることもありますが,みんなバスは大好きで楽しみにしています。特別支援学校の学区は広域に設定されており,保護者の送迎には相当の負担がかかることを考えると,とても大事な教育委員会の事業であると思います。子どもたちが安全に登下校できるよう,バス運行会社と定期的に情報交換を行っています。元気にバスから降りてくる子どもたちの様子を見るたびにパワーをもらっている毎日です。

将来の自立生活に向けて

 高等部では前期就業体験がありました。3年生を中心に卒業後の就労の場を決めるための現場実習を2週間行います。それぞれの持つ力に合わせて企業実習する生徒,福祉施設や生活介護施設で体験をする生徒がいます。特別支援学校高等部の生徒にとって,学校生活3年間の学習のすべてが,卒業後の生活につながる学びとなります。写真は,それぞれの前期就業体験の活動報告会の様子です。自分たちがどんな経験をしてきたのかをみんなの前で発表することで,経験の振返りを認識させ,次の就業体験への意欲付けにつなげる狙いがあります。ほとんどの生徒がしっかり友達や先生の話に耳を傾け真剣に聞いている姿がありました。この就業体験を通して一人一人の課題も明らかになっています。学校でその課題を克服するため学びをしっかり行い,後期就業体験に望んでほしいと思います。高等部3年生すべての生徒が希望する就労先(企業や福祉施設等)に入れるよう学校はしっかり指導・支援をしていきます。

本校の給食

 写真は,本校の給食です。この日のメニューは,パンプキンパン,コンソメスープ,ハムチーズフライ,コールスローサラダ,キウイフルーツです。一週間をご飯の日,麺類の日,パンの日に分けて,栄養教諭が子どのたちの嗜好に合わせた献立を考えてくれています。カロリーは,小学部で500~600Kcalで,中・高等部が700~800Kcalあり,おなかを満たすには十分だと思います。
 さて,写真にある通常メニューの上に小皿に分けられたものがありますが,なんだか分かりますか。これは,重度重複障害の児童生徒のための特別食(ペースト状になったもの)です。重度重複障害の児童生徒は咀嚼力や嚥下の力が弱いため,通常の形状では食事をすることができません。そのため,写真のように給食室でペースト状に下ごしらえをして提供するのです。児童生徒の実態に応じて,パン,フライ,サラダ,スープの具をきめ細かいペーストからやや荒いペーストまで個別に用意します。手間のかかる作業ですが,調理員が丁寧に用意してくれるおかげで,児童生徒は毎日おいしい給食を食べることができます。本校は,教師以外の様々な人たちに支えられて教育活動が行われています。
 余談ですが,私も検食では必ずこの特別食を食べています。はじめの頃は,ペースト状のためにためらいを感じましたが,味は基のメニューと同じですのでおいしいので,食べるのが楽しみになっています。

石碑に刻まれた言葉

 学校の昇降口前のピロティーに大きな石碑があります。その黒い石には次のような言葉が刻まれています。「愛あらば子は皆いとし 健やかに育て たくましく生きよ」誰が言った言葉なのか石碑には記載がなく,学校の周年記念誌等を調べて見ましたが分かりませんでした。ただ,読み返すたびに愛情の深さがしみてくるのです。障害のある子どもたちの子育ては,当事者でないと分からないたくさんの苦労があります。多くの母親が子育てに疲れて間違った考えを巡らせてしまったり,自分を責めて心を病んでしまったりしている様を耳にするたびに,身近で接している教師は,少しでも母親の気持ちにより添い,何かできることはないかと心情を察しながら,言葉を選びながら関わろうと思慮するものです。この言葉はそんなときに思い浮かんだ言葉のような気がします。「愛があれがどんな子どももみんな愛おしいもの。だから,子ども自身が持つ健やかに育つ力やたくましく生きる力という成長をを信じなさい。」と母親を励ましてくれているように思います。自然な形で母親にこんな言葉をかけられる教師でありたいと思います。