校長室(H30)

校長室(H30)

作業製品発表会

 先月の11/22に高等部の作業学習で作った製品の発表会及び販売会が行われました。本校には大きく分けると単一障害の生徒が取り組む6つの作業種と重複障害の生徒が取り組む1つの作業種の計7つの作業種があります。それぞれは工房あぐり(農耕班),工房からんころん(手芸),工房てらこった(陶芸),工房ぱぴえ(紙工),工房ぴっころ(製菓),工房ぴのきお(木工)とすぴか(紙工)(※重複障害生徒の作業班)とユニークに命名されています。それぞれの作業種は生徒の能力に応じてさらに二つに分けられており,生徒の持っている力が最大限に発揮されるような工夫や補助具によって,素晴らしい製品が作られています。このようにしてできあがった製品の発表と販売は,高等部の一大行事として体育館を会場に催されているのが,表題にある「作業製品発表会」です。当日の会場には,それはクオリティーの高い製品ばかりが並んでおり,保護者が開場時間前から入り口に長蛇の列で並ぶほどです。
 このようにお客様に買っていいただける物を作る経験は,丁寧・緻密な仕事の仕方,集中力の養成,人とのコミュニケーションを養う,自己肯定感の醸成など,社会で暮らすための力を養う意味でとても有意義な学習だと考えています。

芸術の秋

 写真にあるプログラムは,本校PTA主催の秋祭りのステージ発表の看板です。地域の方々の和太鼓や近隣短大のよさこい,様々な市民団体の方々の演奏など,とてもアットホーム的なステージ発表となっています。

 このステージ発表以外にも多くの障害者施設の方に出展していただき,パンや総菜,小物の販売があり,軽食を提供してくれる施設もあります。また,PTA有志の方による焼きそばもあり,とても盛り上がる催し物となっています。

 PTA主催の行事ですが,保護者の方が主体となって計画から実行まで進めています。我々も当日(土曜日)は手伝いをしますが,保護者の方々の本校地域の方にPRしようとするこの秋祭りに,本当に感謝しています。今年度初めて参加した私は,うれしさのあまり出展してくださった施設の製品や食材をたくさん買いすぎて,財布がすかすかになってしまいました。それくらい,パワーのある秋祭りだったと言うことでしょうね。来年も楽しみです。 

運動の秋

 このポスターは,高等部のマラソン大会のお知らせです。知的障害教育の特別支援学校は,高等部卒業後の社会(職業)生活をしっかりと送ることができる力として“体力”を重要と考えています。長い年月を働き続ける体力,欠勤することのない体力,そして,一日を集中して働く体力があることで豊かな生活を送ることが可能になると思います。そこで,中学部や高等部では朝の時間を利用して校庭を走る体力作りを行っています。その成果の一環として行われているのが,冒頭で紹介したマラソン大会です。それぞれの体力に合わせた距離と時間を設定し,決して順位を競うものではありません。自分の目標に向かって走りきることが大切です。このポスターは第2回マラソン大会の案内ですので,前回(春)に第1回が開催されています。その時より距離であったり時間であったりが上回っていれば大変素晴らしいことですが,その時よりも劣っていたとしてもやりきることが大切で,その達成感がこれからのいろいろな取り組みに生かされると考えます。

 知的障害教育の特別支援学校では,このように様々な学習活動が行われていて,将来の社会生活に必要とされる力の育成に努めています。

 

芸術鑑賞会

 前回は訪問の児童生徒に対する音楽鑑賞会を紹介しましたが,今回は小学部の芸術鑑賞会を紹介します。秋は“食欲の秋”,“芸術の秋”,“読書の秋”など様々な秋を堪能できますが,学校の教育活動ではそれを利用した行事や活動がたくさん組まれています。この芸術鑑賞会もその一つで楽器遊びや歌遊びを通して,音楽の楽しさを思う存分に楽しみました。今回出演していただいたのは,仙台を中心に活動されているあそびうたユニット「あきらちゃんとタンバリンくん」でした。中心メンバーのあきらちゃんは,教員を目指していたということで,間の取り方や子どもへの働き掛け,一緒にいる先生方の動かし方が絶妙で,その場にいると自然に引き込まれていく素晴らしいコンサートでした。小学部段階の子どもたちにとって目で見て耳で聞いて,そして肌で感じるなど五感すべてで音を楽しむ音楽こそが,健やかな成長に欠かせないと考えます。写真の手前には満面の笑顔や元気に体を動かす子どもたちがいるのですが,プライバシー保護で載せることができないのが残念です。毎年行っている行事ですので,乞う御期待ください。

素晴らしかった音楽鑑賞会

 以前のこのコーナー中で,医療型障害児入所施設に入所している生徒(訪問生)の運動会を取り上げましたが,今回は同じ訪問生でも在宅児童生徒の学校行事である音楽鑑賞会を紹介します。在宅訪問生とは,医療的ケアを必要とする児童生徒の中でも,その状況が頻繁であったり,学校の看護師ではケアできない医療行為が制限されていたりして登校ができない児童生徒を指します。そんな子どもたちも教師が自宅を訪問し,週3回2時間程度の学習を行い,月に数回はスクーリングで学校に登校もします。そして,写真にあるような音楽鑑賞会が学校行事として企画され,すてきなピアノ演奏や歌唱に触れて,すてきな時間を過ごしています。当日も地域の方々に音楽の演奏を提供してくださる方の協力で音楽鑑賞会が行われました。体力的に1時間が限界な中,盛りだくさんの内容で演奏や歌唱が行われましたが,児童生徒は素晴らしい音色や歌声にゆったりした時間を過ごし,とても穏やかな表情をしていたのが印象的でした。このような取り組みも子どもたちの生きる力になっているのです。

まだまだ,水泳シーズンです

 写真の建物はなんだかわかりますか。これは,プール棟です。本校のプールは全天候型屋内プールになっており、天候に左右されずに水泳指導ができるようになっています。子どもは水遊びが大好きですが,障害のある子どもたちにとっては、暑さの中での不快感を上手にコントロールする力が弱いために,イライラ感を募らせたり,時にはパニックになってしまったりします。今年のような猛暑の夏は,クーラーのない学校で授業に参加する子どもたちにとっては,大変つらいものだったと思います。そんな中での水泳指導は,子どもたちのとっての憩いの活動となっています。ですので,天候によってプールには入れないことがないよう屋根のついた全天候型の建物になっています。6月下旬から始まった水泳指導は9月いっぱいで終わりになりますが,台風21号が通り過ぎた翌日からは湿度の高い蒸し暑い残暑が続いているので,連日水泳指導が行われ,子どもたちの楽しそうな声が聞こえています。

猛暑の中、学校再開

 

 今年の夏は、全国各地で最高気温が40度を超すなど、猛暑の夏となっています。それに加えて西日本では豪雨による災害があり、例年言われている異常気象が顕著になっているように感じます。そんな中、本校も夏休みが明けて、夏休みの思い出をたくさん持った子供たちが元気に登校してきました。例年であればお盆を過ぎた東北地方は暑さも和らぎ、朝晩は肌寒さを感じたりもするのですが、今年はそんな感じが全然しません。先生方にも熱中症など暑さ対策を十分した中での活動をお願いしたところです。国では公立小中学校すべてにエアコンを設置することを決めたようですので、来年度はエアコンのある環境で授業ができることを期待したいと思いながら、残りの夏の残暑を無事過ごせるよう、子供たちの体調観察や管理を徹底していきたいと思います。

働く力を育てる

 特別支援学校には作業班がある話をしましたが,それは社会自立を目指すことが知的障害児には必要不可欠だからです。なぜならば,彼らのほとんどは高等部を卒業したら18歳で社会に出て働かなければならないからです。ごく希に高等教育機関(大学等)に進む生徒はいますが,企業や福祉施設で働くことが彼らの進路になっています。そのために,学校では様々な教育活動を通して,働く力の育成を目指しているのです。その一つが作業学習です。作業種には農園芸,木工,陶芸,縫製,調理,紙工,清掃など,さまざまありますが,目的の一番目は働く態度と集中力です。スキルの習得は向上するにこしたことはありませんが,職業訓練学校ではないのでそれを第一の目標とはしていません。決められたルールの中できちんとそれを理解して行動できるか,集中と持続力を持って一定時間作業に取り組めるか,そして,報告や相談(質問)が的確にできるかなどを毎日の活動を通して学んでいきます。こうした3年間の積み重ねによって,社会人としての態度が身に付いていきます。特別支援学校の就労率が常に高い(希望する生徒のほぼ全員が一般就労する)こうした学習を通して働く力を育成しているからなのだと思っています。

野菜がいっぱい

 写真は本校の高等部作業班(通称あぐり)と中・高等部A課程(重度重複生徒)の畑です。知的障害特別支援学校高等部の教育課程は,社会自立を目指す観点から働く力を育てるための作業学習が主な学習になっています。他にも木工や粘土,調理や縫製,革細工や紙すきなど,その学校で生徒の実態に応じて先生方の特技を生かした様々な作業種を用意しています。その中でも農作業は,生徒の実態差が大きくても対応できる作業工程がたくさん作りことができ,野菜の生長を間近に体験しながら日々の手入れに取り組むことができるため,多くの学校にある作業主となっています。本校では,すでにタマネギやニンニク,じゃがいもの収穫が終わり,今は,キュウリやなす,トマトなどの収穫が行われている最中です。他にも,サツマイモに枝豆,長ネギ等々があり,暑い中でも頑張って農作業に取り組んでいる生徒たちです。ただ,学校には夏休みがあり,その期間は生徒による手入れができないというネックがこの農作業にはあるので,その期間は先生方が交代で手入れをして立派な野菜を作っているのです。収穫した野菜で夏野菜カレーなどを作って食べる学習も行われていて,学習の幅が広いのも農作業班の特長です。

 

スクールバスで元気に登校

 本校は,12台のスクールバスが仙台市内の青葉区や泉区などを走り,小・中学部の児童生徒(高等部の生徒の一部も含まれます)の通学の足となっています。写真は下校を待つスクールバスですが,6台しか写っていません。あとの6台は小学部校舎に配車されているのです。それは,一度に12台が本校舎で待機するスペースがなく,また,小学部と中・高等部の校舎が離れていることから効率的かつ安全に児童生徒の乗降をさせるために,バスは半分ずつそれぞれの校舎で待機しています。
 通学に要する時間は多い子どもで約1時間乗車しており,バスの中ですっかり寝てしまって,到着時にぐずりながら降りてくることもありますが,みんなバスは大好きで楽しみにしています。特別支援学校の学区は広域に設定されており,保護者の送迎には相当の負担がかかることを考えると,とても大事な教育委員会の事業であると思います。子どもたちが安全に登下校できるよう,バス運行会社と定期的に情報交換を行っています。元気にバスから降りてくる子どもたちの様子を見るたびにパワーをもらっている毎日です。