校長室

校長室(H31)

臨時休校

 先月の27日夕方に安倍首相から突然の要請報道がありました。新型コロナウィルスにより感染拡大を防止するため,3月2日から春休みまでの期間の臨時休校という,あまりにも突然の要請は,学校現場を預かる私にとって,崖から突き落とされたような内容に聞こえました。その後は,教育委員会からの指示を受けながら,緊急の打ち合わせを何度も持ち,保護者への緊急連絡,教職員への周知と受け入れ児童生徒の体制整備など,あっという間に教育委員会の決定した3月4日の臨時休校日となりました。予定されていた卒業式は規模を縮小し,卒業生と保護者のみで行うことにしたり,会場設営を変更したりしました。その他,職員会議を含めた多くが集まる会議は,書面で共通理解を図ることにもしました。突然の臨時休業に対して,多くの児童生徒は自宅や放課後デイサービスとで過ごせるようことになったのは,保護者の理解と協力によるものです。本当に感謝しています。臨時休業中に学校に来る児童生徒は全校児童生徒の1割強で,各学部,学年単位で先生方が付き添ってみています。
 写真にあるホワイト黒板は,校長室にある行事予定表です。本来ならば,卒業を祝う会や○○お楽しみ会,様々な会議等の予定でびっしり埋め尽くされているのですが,なんとも寂しい限りです。
 新型コロナウィルスによる感染の収束が見通せない状況下で,4月以降の学校行事についての対応も検討しなければならないと考え始めている今日この頃です。

令和最初の卒業式に向けて

 令和になって初めての3月は,令和になって初めての卒業式が行われる月でもあります。本校でも高等部と小・中学部でそれぞれの卒業式が行われます。その卒業式を控え,各学部では在校生が卒業生への感謝を表す卒業生を祝う会がありました。私も高等部から写真のような招待状をもらってその会に出席しました。各学年が楽器演奏や歌,趣向を凝らした学部行事を振り返る紙芝居などで卒業生を送れば,卒業生も歌のプレゼント(手話付き)でお返しをするなど,和気藹々の中で会が進行しました。会の最後は,お決まりのエールですが,やはり3年生です。声の大きさや身のこなしなど迫力満点でした。このようにして先輩から後輩へ良き伝統が受け継がれていくのだと実感した卒業を祝う会でした。

15の春

 先日,令和2年度高等部入学選考に係る合格者発表がありました。午後3時の発表に向けて受験生とその保護者の方が集まり,合格者の番号が書かれた紙が掲示されるのを待っていました。今年は暖冬なので外で待機するのも例年に比べると楽だったと思いますが,気持ちはソワソワ,どきどきだったことでしょう。掲示を覆う布が取り除かれると,自分の番号を探して万歳をする人,保護者の方と抱き合う人,涙ぐむ人など喜び方は千差万別でしたが,一様に安堵した姿が印象的でした。心から喜んでいる子どもたちの純粋な姿を眺めつつ,彼らの健やかな成長に向けて,しっかり指導していかなければという気持ちをあらためて強くしました。

お正月にちなんだ活動

 冬休みが明けた1月の活動の代表に“書き初め”があります。広報誌に○○書き初め展が紹介されたり,新聞に優秀賞等が掲載されたりしますが,特別支援学校でも各学部がこの書き初めに取り組みます。今年頑張ろうと思うことを一字で表したり,自分の好きな言葉や文字を書いたりして,校内に掲示しています。鉛筆で書くよりも筆と墨を使って書くことの方が字を書く認知がしやすいので,子どもたちには取り組みやすい活動で,“書”が好きでそれを極めた障害者もいるほどです。独特の筆使いで個性豊かに表現する彼らの書き初めは,芸術的で私は大好きです。

あけましておめでとうございます

 年が明け,2020年が始まりました。令和になって初めての新年,十二支の最初の子年,そして東京オリンピックが始まる年,初めてづくしの年明けに合わせるように,仙台にも今年初めての積雪がありました。校庭は真っ白な雪景色です。ただ,水分をたくさん含んだ重たい春の雪で今年の暖冬を象徴するようです。新年と共に今年度最後の学校生活が始まりました。冬休みの楽しい思い出(クリスマスやお正月)をたくさん抱えた子どもたちが,元気に登校してきました。大きく体調を崩す子も事故に遭った子もいなかったこと,目をキラキラ輝かして元気いっぱいなこと,うれしさことがいっぱいです。そんな気持ちで子どもたちの前で新年の話をしました。暖冬とはいえ,これからが冬本番です。体調管理を十分に行ってまとめの学習活動を行っていきたいと思います。

クリスマス会

 12月も半ばを過ぎ,あと2週間あまりで今年が終わろうとしています。この時期,小学部の恒例行事がクリスマス会です。毎年,低学年,中学年,高学年,そして,A課程のそれぞれで企画されるクリスマスにサンタクロース役で招かれています。サンタクロースが登場すると,大喜びをして寄ってくる子,少し尻込みしながらもうれしそうな表情の子,怖がって遠ざかってしまう子など子どもたちの反応は様々ですが,そんなことにはお構いなくサンタ役に徹して,子どもたちの中に入っていきます。プレゼントをもらったときの本当にうれしそうな表情が楽しみです。今年も私のサンタを楽しみにしてくれる子どもたちのために,精一杯のパフォーマンスをしています。

芸術の秋

 秋にはいろいろな「秋」がありますが,芸術の秋もその一つです。学校ではこの時期は文化祭が行われ,文化部がそれぞれの活動を発表する機会を得て輝いています。特別支援学校でも“○○祭り”と称して学習発表会や作業製品販売会等が行われますが,同時に制作活動で作り上げた様々な作品が校内に展示されます。このような作品は通常は図画工作や美術といった教科に時間を使って制作されますが,特別支援学校の教育課程には自立活動等の通常学校にはない特別の指導領域があります。これは障害を克服して自立する力を養うことを目的にしており,作品作りを通して手指の巧緻性を高めるとか,気持ちを落ち着かせて作業に集中するとかをねらって行われます。このような活動も特別支援学校の子どもたちにとってはとても大切なのです。

食欲の秋

 秋は草木が実りを迎え,食材も豊かになります。学校給食もそんな実りの秋を迎えて献立が工夫されたり,食材の説明を加えたりして食育を行っています。障害のある子どもたちは障害特性ゆえに食材へのこだわりがあったりして,食べず嫌いの様子を示しがちです。したがって特別支援学校では,給食指導は大切な学習指導の一つになっていて,一切れや一口から苦手な食べ物に慣れさせながら,食べられる食材を増やしていきます。長い時間をかけて様々な食材に触れ,多くの献立を普通に食べられるようになりながら,社会生活に必要な力を身に付けていくのです。食堂では,今日もそんなやりとりをしながら食の経験の幅を広げる取り組みが展開されています。

実りの秋

 校舎中庭にある畑の野菜が収穫に時期を迎えています。高等部生徒が作業学習の中で世話を続けてきた野菜たちは,さぞかしおいしいことでしょう。これらの野菜は11月にある学園祭で販売されますが,地域の皆さんがそれを楽しみにしており,開会前から長蛇の列を作って販売開始の時刻を待ってくれます。本当にありがたいことです。そのようなことですから生徒たちの作業にも熱が入り,販売当日の達成感や成就感は想像に難くありません。周囲から褒められる,認められるという経験は,その人を大きく成長させてくれます。一生懸命に育てた野菜の販売を通して生徒たちは,また一歩成長してくれるでしょう。

交流活動

 本校では地域の小中学校の児童生徒と交流活動を行っています。年3回程度,本校にやってきて一緒に活動(お楽しみ会)をします。この活動は小中学生が考えてきてくれます。彼らにとって知的障害のある子供たちがどんなことに興味があって,どんなことができるのか,一生懸命考えてきてくれます。紙芝居を読んで聞かせてくれるグループ,手作りパズルを一緒にやるグループ,ペットボトルを使ってのボウリングゲームなど、本当にすばらしいです。本校の子供たちも分かりやすいゲームなので楽しむ様子が見えますし,一緒に活動する姿はほほえましいです。小さい頃からこのような関わりを続けていくことが,彼らが大人になったときの共生社会につながるのだと思います。

「修学旅行」事前学習の意味

 小学部の修学旅行がありました。行き先は山形。子供たちのお楽しみは「リナワールド」です。天候に恵まれていろいろな乗り物を満喫することができました。
 さて,写真にある掲示物は何かわかりますか。これは子供たちが修学旅行に行くに当たって事前学習を行うための学習スケジュール表です。約1週間前から学習が始まっていることが分かります。知的障害ある児童にとって見通しを持つことはとても大事になっています。その意味は,行程を把握するためであったり、主体的に行動できるようにするためであったりしますが,何よりも普段と違う生活に対する不安を解消して,落ち着いて活動に参加できるようにするためです。通常は遠足や修学旅行な楽しみで気分は高揚し,前日などは眠れなくなるわけですが,彼らにとっては普段と違う行動や活動が不安(何をするかわからないから)でしかたがないのです。ですから,このような視覚的で分かりやすい学習スケジュールを組み立てて計画的に学習をするのです。この学習成果は,冒頭でも述べたように子供たちが落ち着いて楽しく修学旅行ができたことで分かります。

学校再開

 梅雨明けの知らせの前に突入した夏休みですが,その期間中に梅雨明けした夏は,連日の30℃越えとなりました。本校では毎年プール開放を行っていますが,あまりの高温に逆の意味でのプール開放中止をするほどでした。来週からたくさんの思い出と経験を積んだ子どもたちが学校に戻ってきます。夏休み中に作成した作品もたくさん集まると思います。それら一つ一つを見るのはとてもわくわくしますし,楽しいです。2学期制である本では10月初旬の終業式まで1学期の学習を行っていきますが,この夏休みで成長した子どもたちにしっかり学習を進めていきたいと思っています。

梅雨明けが来ないまま夏休みになりました

 今年も天候不順で未だ梅雨明けの知らせが届いていませんが,学校は夏休みに入りました。昨年は猛暑の中,校内でエアコンの設置されているところを探しながら授業が行われていましたが,今年は肌寒さを感じる日もあるぐらいで,学習するには過ごしやすかったと感じています。今回の学校だよりでは,久々に給食を取り上げます。これまではパンや麺の給食を紹介したので,今回はご飯給食です。写真のメニューは,ご飯にみそ野菜スープ,ほっけの塩焼きときんぴらゴボウをおかずに,デザートがメロンゼリーです。みそ野菜スープは味噌汁とちょっと違うのがみそです。それは味付けがみそラーメンのスープに似ているからです。この味付けが結構子どもたちには好評です。私もとてもおいしくいただいています。ほっけの塩焼きも人気メニューです。栄養教諭が毎回,季節や国際色などを感じさせてくれるメニューを作って楽しく食事で来るように工夫してくれています。写真上段は,重度重複障害のある子どもたち対応の特別食(ペースト状)です。どれも味は元のものと変わらないのでおいしく食べることが出来ます。それぞれの障害程度に合わせた食事を提供し安全に食事できるようにしています。

仙台の七夕飾り

 夏休みまで2週間を切ったところですが,学校では七夕を題材にした学習が各学部で行われています。七夕飾りといえば,笹に願い事を書いた短冊をつるしたり,折り紙で飾りを作って飾ったりするのが定番ですが,仙台の七夕飾りは写真のような大きなぼんぼりに長い吹き流しを垂らしたものになっています。暦的には7月7日が七夕ですが,仙台では旧暦の七夕に当たる8月に仙台七夕としてお祭りが行われます。そこで飾られるのが写真のような飾りです。大きさは数倍大きな,それは見事な飾り付けとなっていますが,子どもたちもおなじみの七夕飾り作りは,仙台の学校ならではだと思います。今,学校のいたる所にこの仙台七夕の飾りがあり,夏を感じさせてくれています。

防災避難訓練

 季節は梅雨を迎え,じめじめ天気が続く中,第1回防災避難訓を行いました。宮城は1978年6月に震度5強の宮城県沖地震があり,2011年3月には,東日本大震災を経験しています。本校は300名を超す児童生徒と200名の教職員を抱える県内一の大規模校であること,また,校舎が2つに分かれているという立地的な不便さもあることから,組織的で迅速な避難が欠かせません。防災主任の綿密な計画と陣頭指揮の下,とても速やかな避難をすることが出来ました。まだ記憶に新しい東日本大震災時,避難した校庭で子供たちと大きく揺れる校舎を見ながら,その不安と恐怖を取り除くために懸命に子供たちを励ましていたことを思い出し,毎年繰り返される防災避難訓練をしっかり実施していかなければいけないと強く思った次第です。

運動会シーズン

 今年も運動会のシーズンがやって来ました。本校は,高等部が体育祭,小・中学部が運動会として,別日程で実施しています。春に行う運動会は,体育的活動の技能習得を発表する場というよりは,新年度の新しい学級になった友達とのコミュニケーションを深めるなどの学級作りや学年作りの場として行われる意味合いが強いと考えます。それぞれの学部の1年生にとっては,様々な学校方入学してきた仲間と協力してひとつの競技や演技をすることはとても重要な活動で,学級で話し合いにたくさんの時間を割くよりも一回の集団活動を行った方が,効果的であると思います。子供たちが,「勝利」や「協力」を目標にひとつの方向に向かったときの団結力の姿は,とても素晴らしく,毎回感激させられます。そんな運動会シーズンが今年もやってきたことにうれしさを感じています。

2回目の新年度?

 改元に伴う10連休があった2019年。これまでもGW明けは,学校生活のリズムを取り戻すのに先生方は,様々な工夫を凝らして学級経営に当たっていましたが,今年は10連休という夏休みや冬休みなどの長期休業に匹敵する長さの休みでした。そのため,先生方は4月から始まった新年度の取組もいったんリセットされ,もう一度学級作りを始めるという気持ちであったことと思います。元号的にも平成31年度で始まった2019年が,10連休明けからは令和元年度になっているわけですから,今年は新年度が2回?あるようなものだと思います。これからの季節は梅雨に入る前の爽やかな気候が続き,学校では運動会や遠足など校外での活動が目白押しとなります。子供たちが気持ちよく楽しめるような活動を展開していきたいと考えています。

桜が満開です

 平成31年度がスタートしました。この校長室だよりを読まれる頃には,年号が“令和”に変わっているかもしれません。そのような節目の年度ですが,今年の仙台の春の訪れは遅く,入学式が行われた頃(4/8,9)には,桜のつぼみがようやくピンク色に膨らんでいるぐらいで,上着がないと外は肌寒さを感じるほどでした。昨年の入学式での式辞では,「本校の桜が満開になり,春本番です。」と言ったのとは,雲泥の差のある気候でした。それから1週間,ようやく校庭の桜はつぼみを開き,今,まさに満開となっています。新年度迎えて新しくなった学級にとっては,学級写真を撮るには最高のシチュエーションとなっています。新しい元号の“令和”とともに,この桜のように本校の教育活動がどれも満開となることを願って,今年度初めの校長室だよりとします。今年もよろしくお願いします。