校長室(H30)

校長室(H30)

石碑に刻まれた言葉

 学校の昇降口前のピロティーに大きな石碑があります。その黒い石には次のような言葉が刻まれています。「愛あらば子は皆いとし 健やかに育て たくましく生きよ」誰が言った言葉なのか石碑には記載がなく,学校の周年記念誌等を調べて見ましたが分かりませんでした。ただ,読み返すたびに愛情の深さがしみてくるのです。障害のある子どもたちの子育ては,当事者でないと分からないたくさんの苦労があります。多くの母親が子育てに疲れて間違った考えを巡らせてしまったり,自分を責めて心を病んでしまったりしている様を耳にするたびに,身近で接している教師は,少しでも母親の気持ちにより添い,何かできることはないかと心情を察しながら,言葉を選びながら関わろうと思慮するものです。この言葉はそんなときに思い浮かんだ言葉のような気がします。「愛があれがどんな子どももみんな愛おしいもの。だから,子ども自身が持つ健やかに育つ力やたくましく生きる力という成長をを信じなさい。」と母親を励ましてくれているように思います。自然な形で母親にこんな言葉をかけられる教師でありたいと思います。

校長だより「二つの校舎」

 

 二つの写真を見てください。一つは虹の模様がタイル張りされた建物,もう一方は六角形のトンガリ屋根がある建物,どちらの光明支援学校です。最初の写真は本校舎と呼ばれている中学部と高等部,そして,小学部の重複障害の児童が学んでいる校舎で,後の写真は小学部の単一障害(知的障害)の児童が学んでいる校舎です。それぞれお互いの校舎から移したものですが,距離にして500m,歩いて約7分かかります。校舎が二つに分かれているのは,児童生徒数の増加にともなうものですが,本校舎を増改築するのではなく,これまであった既存の教育施設の移転に伴って空きとなった建物を小学部校舎として改築して利用したためです。私はこの二つの校舎を行き来して,登校の出迎えや下校の見送り,授業や給食の様子を参観をしています。近くて遠いこの距離ですが,子どもたちの元気や姿や笑顔を見るのが楽しみで頑張っています。歩いて移動できる距離とはいえ,校外に出て公道を歩くのは危険が伴うこともあり,小学部が本校舎に移動する(体育館やプールの利用など)ときは学校のバスを利用しているなど,教育活動に不自由さがありますが,先生方はそんな環境をポジティブにとらえて子どもたちが達成感を味わえる活動を想像してくれています。

校長だより「元気いっぱい!」

 5月は,高等部と小中学部がそれぞれに運動会が行われました。どちらの好天に恵まれて,思いっきり走ったり,体を動かしたりしました。本校は,知的障害に加えて肢体不自由を併せ持った児童生徒も在籍しているので,それぞれの障害に合わせて競技が行えるよう先生方の工夫があるので,精一杯の力を出している姿が感動的です。一人一人の持てる力を出し切る達成感が成長につながるこのような行事は大切です。

校長だより「大いに盛り上がりました!」

 5月は高等部の体育祭に始まり,小中学部の運動会と季節感たっぷりの行事がどこの学校でも行われています。そのような中で本校では訪問生の体育祭(運動会)が医療型障害児入所施設で行われました。彼らのほとんどは学齢超過者と呼ばれている方々です。1979年(昭和54年)に養護学校が義務教育になる以前、本人および保護者の意思に関わらず、多くの障害児の保護者に対して就学猶予や就学免除の適用がされていました。実際のところは,障害児のための学習環境の整備が遅れていたため、重度の障害児本人および保護者が学校教育を受けることを希望しても、ほとんどの場合で入学が認められなかったのです。しかし,特別支援学校(養護学校)の整備が進み社会状況の変化も伴って,教育を受ける権利や学習権の拡充を図る観点から,過去に就学猶予や就学免除になった事のある学齢超過者に対して、特別支援学校に入学して教育を受けることができるようになりました。そんな彼らの体育祭があり参加してきましたが,大いに盛り上がりを見せていました。普段は刺激の少ない生活を送っている彼らにとって,仲間はもちろん大勢の参加者(担任はもちろん,家族の方々)との関わりは,教育というツールだから与えられることができる貴重な機会です。そこには喜怒哀楽があり,これこそが生きる力の源になっていると思います。

校長だより「生きがい探し」

 先日,障害者スポーツ大会(卓球)に出場した生徒を応援するために,会場に出かけた。到着したのが少し遅れてしまい,多くに生徒の予選がすでに終わってしまっていたが,予選を突破した何人かの生徒の応援をすることができた。障害者スポーツ大会には,この卓球の他にボウリング,陸上,フライングディスク,水泳,そして球技(サッカーやバスケットボール)がある。出場する生徒は,学校に部活があってコンスタントに練習している者,この大会のために学校で集中的に練習する者,また,放課後にサークル等に参加している者,など様々である。当然練習量に差があるわけで勝敗もそれに左右されるが,生徒一人一人の真剣さは皆ピカイチである。残念ながら,本校の生徒はベスト8に進出したのが最高だったが,成績よりも全力を出し切ったすべての生徒をたたえたいと思う。彼らは全員高等部の生徒で直に社会へ巣立っていくわけだが,社会人となったときにスポーツであれ趣味であれ,仕事以外で関われる活動があることが社会生活を続けていく手立てとなると考える。これからも自分の生きがい探しのための活動をたくさんしてほしい。学校はその手伝いをするところでもある。

校長だより「五月晴れに思う」

 風薫る5月,五月晴れ,など季候のよい言葉でたとえられる5月ですが,大型連休が終わったとたんに“4月上旬並み”だとか“3月下旬のような”という報道がされるほど肌寒い天気が続いています。そんな中でも本校と小学部校舎を結ぶ歩道にあるツツジ並木(?)の花は満開に咲き誇り,また,学校では,高等部の体育祭や小中学部の運動会が行われ5月を実感できます。学校というところは,気候に関係なく季節に応じた行事が粛々と行われていて,だからこそ子どもたちはその生活を当たり前ととらえて,その経験を積み重ねながら着実に成長していくのだと思います。

校長 あいさつ

 皆さん,はじめまして。校長の田野崎健と申します。今年の4月に着任しました。
 今年の東北の春は,例年に比べて早足でやってきたので,桜が満開の中で入学式を行うことができました。小学部12名,中学部24名,高等部49名の児童生徒を加えた総勢299名が通う学校の校長として,「児童生徒一人一人が大切にされる学校」「保護者や地域から信頼される学校」「安心安全な学校」を目指して,「仲間」「思いやり」「感謝」「謙虚さ」,そして「粛々と」をモットーに学校づくりに努めてまいります。
 今後とも変わらぬご支援をよろしくお願いします。